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ビオラの水やり|タイミングや頻度を把握してキレイに咲かせよう

ビオラは、小さく可憐な見た目ですが長く咲く花の一種です。晩秋~春頃にかけて、きれいに咲き誇ります。次々と花が咲き、ガーデニング初心者の方でも比較的育てやすい花とも言われます。

そんなビオラですが、水やりを適切なタイミングで行えば、美しさを長く保てます。今回はビオラを美しく保つコツや水やりの頻度について、ご紹介していきます。

ビオラはどんな花?スミレとパンジーの違い

ビオラはどんな花?スミレとパンジーの違い
ビオラは冬に花を咲かせる数少ない花です。「エディブルフラワー」といって、食べられる栄養満点な花としても人気があります。スミレ・パンジーと同じく、スミレ属に分類されています。

また、ビオラには「Viola alpina」といって、ニオイスミレと似た種類の花があります。しかし、3つの花にはそれぞれ違いがあります。その中でも顕著なのは、こちらの3点です。

花びらの形

スミレは先がとがっており、ビオラやパンジーは丸みを帯びています。ちなみに花径はパンジーが5㎝以上、ビオラが5cm未満となり小さめです。

出回り時期

スミレは2~5月、ビオラは10~3月、パンジーは10~6月です。パンジーとビオラは、一年草といって冬から春にかけて咲くタイプの花です。どちらも寒さに強いという特徴があります。

花の数

ビオラとスミレに比べると、パンジーは花数が少ない傾向にあります。しかし近年は、品種改良によりパンジーの花数は増加しています。

ビオラの育て方について

ビオラの栽培場所はどこがいいの?

ビオラの栽培場所はどこがいいの?
ビオラは、地植えでも鉢植えでも栽培ができます。生育適温は大体5~20℃です。太陽を好むため、日当たりと風通しの良い場所がベストです。そのような環境におけば、花付きがとても良くなります。

逆に風や日光が足りないと、ダンゴムシやアブラムシなどの害虫にやられてしまう恐れがあります。雨ざらしになっていると、ナメクジも発生しやすくなるので梅雨時は注意してください。

特に冬場は、凍結や霜の降りる可能性を考慮して、寒風の当たらない水はけの良い場所を選びましょう。耐寒性があると言われるビオラですが、冬の生育に関してはしっかりと防寒対策を施す必要があります。

また、真冬でもビオラは水を吸い上げる力が強く、水が切れると枯れてしまいます。油断せず水やりを行っていきましょう。

ビオラの水やりにコツはある?

ビオラの水やりにコツはある?
それでは、肝心のビオラの水やりについて説明します。

水やりの頻度

ビオラは、冬場の寒い季節でも咲く花です。雪や霜など天候不順でも、水やりのやり方さえ適切に行えば半年以上は保ちます。基本的に、水やりの回数は寒い季節には少なく、温かい時期はなるべく多めに行いましょう。冬場は週1~2回が目安ですが、土の乾燥具合にもよります。

水やりの時間帯

水やりの時間帯は、季節問わずに午前中の日が高くなる前に行うのがベストです。特に、土が乾いている時を見計らいましょう。土の中にゆっくりと注ぎ込むように、たっぷりと水をあげてください(鉢植えの場合は鉢底から水がこぼれ出るぐらいに)。

いっぺんにザーッとあげるのではなく、葉や土の状態を見ながら数回に分けて水をあげましょう。そうすると、土がしんなりして水分がビオラの根に行きわたりやすくなります。(毎日やる必要はありません。あくまで土が乾いたタイミングでOKです)

逆に水やりを避けたい時間帯は、夕方です(特に寒い季節)。外気温は、夜になるにしたがって下がります。そうすると、ビオラの根や株が冷えて霜にやられたり凍り付いたりしてしまう恐れがありますので要注意です。

庭植えの場合は、基本的に水やりは沢山しなくても問題ありません。ただし、晴れの日が続いたり土が乾いていたりする様子だったら沢山水やりをしましょう。

ビオラの葉が紫に変色していたら、それは水のやりすぎではなく寒さによるものです。葉の変色が原因ですぐに花がしおれる心配はないので、ご安心ください。

正しい水やり

正しい水やり
雨が降った際は仕方がないのですが、花の上からシャワーのように水をあげるやり方では花が枯れやすくなってしまいます。そっと、根元から注ぎ込むように行ってください。

また、鉢植えやプランターのビオラに水をあげる時は、土の中(およそ1~2cmぐらい)も出来れば手に触れて乾燥を確認してから適量の水を与えましょう。

ビオラの元気が無い…そんな時はどうする?

ビオラの元気が無い…そんな時はどうする?
植物も生き物同様に、元気がない時もあります。日頃からよく様子を観察して、おかしいと思ったら適切に対処していきましょう。

花がぐったり・しおれてる場合

それは水のやりすぎによる過湿が原因です。大事な花ですが、あまりにも水やりをしていたらぐったりとしてしまいます。前述した通り、土が乾いたタイミングで水やりを行いましょう。

葉っぱを見たら茶色くなっている

水切れが原因として挙げられます。一度の水切れくらいなら新しい葉を出しますが、水切れを繰り返しているとビオラの株自体が傷んでしまいます。水切れは、暖かくなる春~夏にかけて起こりやすいとされます。なるべく水を切らさないように、土が乾いた時にゆっくりと水をあげましょう。

寒い地方に住んでいる。花が咲かない(少ない)のは何故?

ビオラ・パンジーなどは品種改良により耐寒性のある種類が多く出ています。しかし、本来の花の性質(暖かい季節に咲きやすい)を考慮すると、寒い土地や冬場に花が咲きにくくなるのは仕方がないことだと言えます。

また、冬は四季の中で最も日照時間が短く外気温が低い季節です。日光を好むビオラにとっては、大変辛い時期でしょう。晴れた日には、日当たりの良い場所に鉢やプランターを移動させて陽の光をたっぷりと吸収してもらえばビオラの健康に繋がります。

ビオラにはどんな肥料を使えばいい?

ビオラにはどんな肥料を使えばいい?
植物にとって水やりは基本ですが、安定して長く咲かせるには肥料も大きな役割を果たしてくれます。肥料の選び方によっては、水やりの相乗効果を期待できます。

ビオラを長持ちさせるには、どんな肥料が効果的でしょうか。数種類の肥料(液体・固形)の中から、それぞれピックアップして3点の特徴を見ていきます。

どの肥料も優秀な効能を持っていますが、水と同様にやりすぎは禁物です。また、2種類以上を混合させて使ってもいけません。

ハイポネックス 原液

液体肥料の中で最も定番といえるでしょう。植物の生育に必要なカリウム・鉄分など、15種類の栄養素を最適のバランスで含んでいます。水で薄めて使用する肥料です。

ガーデニングや菜園の初心者でも取り入れやすい利点があります。

花ごころ グリーンそだちEX IBのチカラ

こちらは、花にも野菜にも使用できる固形肥料です。商品名にあるIBとは、イソブチルアルデヒドという養分のことで、ゆっくりと溶け出して植物にミネラルを与えてくれます。

そのうえ無臭なので、マンション・アパートのベランダでガーデニングをする際にも大いに役に立ってくれるでしょう。

バイオゴールドオリジナル

有機肥料ながら即効性がある珍しい肥料です。生育に必要なチッソ・リン酸・カリの三大要素の他、マグネシウムやミネラルなど天然の栄養素を豊富に含んでおります。有機肥料は臭いが強いものが多いのですが、この肥料はさほど臭いはありません。

 「なるべく自然に近い肥料を使いたいけど、独特の臭いが気になる」 そう考える方にはピッタリです。

ビオラを長く咲かせるポイント

ビオラを長く咲かせるポイント
ビオラのみならずどの植物にもいえることで、害虫が発生する恐れがあります。水・肥料のやり方の工夫もそうですが、防虫ネットを使用した対策が特に有効です。

もし害虫を発見したら、粘着テープや薬剤などで駆除をしましょう。害虫をそのまま放置しておくと、うどんこ病や葉枯れ病になる危険があります。

「薬剤での除去は花が枯れそうで不安…」という方も中にはいらっしゃるでしょう。最近では、植物の生育に影響を及ぼしにくい害虫駆除剤も販売されています。気になる方はぜひチェックしてみてください。

ビオラの花が咲き終わったら、花がら(花びらがクルクルとなって咲き終わった花)摘みを忘れずに行いましょう。これをするとしないとでは、開花時期に大きな差が現れます。アブラムシ対策にも効果てきめんです。

手で行っても問題はありませんが、ガーデニング用のペンチを使うのがベストです。そして、茎の付け根に近いところをカットしていきます。中途半端な場所で切らないように注意しましょう。

こまめな花がら摘みをすれば、植物のエネルギーが次の季節の開花に繋がります。そのため、長くビオラの栽培を楽しめます。

伸びた茎を大幅にカットする「切り戻し」も、ビオラを保つ方法として適しています。もったいないと思われるかもしれませんが、姿形を整えるためにも必要不可欠な手段です。

ビオラは次々と花を咲かせるので、切り戻しを行わないと子孫を作るための種を残すことにエネルギーを使います。

そのため、株の寿命が短くなって花が早く枯れてしまいます。切り戻しを定期的に行えば、花がら摘みと同じく花の病気の予防になります。さらに、成長初期の花芽に養分が行って脇目も成長するので、また次のシーズンもビオラを堪能できます。

花がら摘みや切り戻しは、植物にハサミを入れるので初めは怖いかと思います。人間で言えば髪を整える散髪のようなものなので、慎重に行えば問題はありません。

まとめ

ビオラは、そのカラフルで小ぶりな見た目から寄せ植えとしても人気があります。秋から春頃にかけて、庭の花壇やプランターを鮮やかに彩ってくれます。少しでも長くその美しさを楽しむために、適切な栽培環境・方法を普段から心がけていきましょう。

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