野菜にはさまざまな種類があり、浅いプランターでも栽培可能な品種が豊富にあります。
浅いプランターで栽培できれば、ベランダガーデニングでも野菜の栽培を楽しめますよね。
今回は、浅いプランターでも栽培可能な野菜を7つご紹介します。家庭で手軽に栽培できる野菜ばかりなので、初心者にもおすすめです。
目次
浅いプランターで野菜を育てるには?
最初に、浅いプランターで野菜を育てるときのコツをご紹介します。
栽培する野菜の選び方や、栽培のポイントなどを3つにまとめたので、栽培するときの参考にしてください。
根張りの浅い野菜を選ぶ
プランターが浅い場合、土の中に深く根を張るタイプの野菜はうまく育ちません。そのため、根張りの浅いタイプの野菜を選ぶのがおすすめです。
根張りの浅い野菜には、以下の種類があります。
- シソ
- キュウリ
- ラディッシュ
- ミニトマト
- 小松菜
- ハーブ類(ルッコラ、バジルなど)
- イチゴ
上記のほかにも根張りが浅いといわれる野菜はたくさんあるので、好みの野菜を選んでください。
排水を良くする
野菜の栽培では、排水性を良くすることが重要です。
排水性が悪いと土が常に湿った状態になるため、根が呼吸できなくなってしまいます。
呼吸ができない根は根腐れを起こし、いつしか枯れてしまうでしょう。そうならないようにするためにも、野菜を育てるときには排水性を良くすることが大切なんです。
排水性を良くするには、プランターの下に鉢底石を敷き詰めてから培養土をいれるのがおすすめ。鉢底石の間に隙間ができるので、水が流れやすくなります。
間引きをする
浅いプランターで育てるときは、苗を間引きして通気よくさせましょう。
苗が密集していると、土の中で根詰まりを起こし大きく育たなくなってしまいます。
間引きのしかたは、野菜が育つ大きさによって違います。野菜ごとにあけたほうがよい株間が違うので、栽培する野菜の種類に合わせて間引きしましょう。
浅いプランターでも育つ野菜は?
ここでは、浅いプランターでも育てやすい野菜をご紹介します。
家庭菜園におすすめの7種類を紹介するので、野菜選びの参考にしてください。
きゅうり
きゅうりは根を浅く広く張る性質があります。根を深くまで張らないので、浅いプランターでも育てやすい野菜の一つです。
一般的にきゅうりは支柱を立てて栽培しますが、浅いプランターでは支柱を深く差せませんよね。そのため、浅いプランターできゅうりを育てる場合は、地面を這わせるように栽培するのがおすすめです。
シソ
薬味や天ぷらなどの材料として人気の高いシソも、浅いプランターで栽培できる野菜です。シソは根を浅く広げて成長します。深さが20cm程度のプランターでも十分栽培可能です。
独特な香りで害虫があまり近づかないため、食害にあいにくいのが特徴。乾燥には弱いので、水やりを欠かさないように育てましょう。
リーフレタス
リーフレタスは結球しないため、根を深く広げません。根を横に広げながら成長するので、プランターが浅くても栽培できます。
種まきから簡単に育てられ、初心者でも栽培しやすいのもリーフレタスの魅力です。
葉ネギ
長ネギは土壌中で成長しますが、葉ネギなら根の張り方が浅いため、プランターに深さは必要ありません。10cmほどの深さがあれば、ベランダや窓辺で簡単に栽培可能です。
また、葉ネギは収穫するときに地面から3cmほどのところでカットすれば、数回にわたって収穫できるという魅力があります。
料理の飾りや薬味に活躍するので、育ててみてください。
水菜
水菜は栽培が簡単で丈夫なため、培養土を選びません。根を浅く広く張りながら生育するので、浅くて小さいプランターでも十分育てられます。
日のあたる場所で育てれば、肥料などをあまり与えなくてもスクスク育つでしょう。
小松菜
小松菜の根は浅く伸びるので、プランターに15cmほどの深さがあれば栽培可能です。
耐寒性が高いため、一年中栽培できるのも魅力の一つ。日々の管理で追肥や土寄せをすれば、初心者でも簡単に育てられます。
ほうれん草
ほうれん草の根は真っ直ぐ下に伸びますが、プランターは15cm程度の深さがあれば栽培できます。
ビニール袋を使ったり室内栽培にしたりすれば、一年中栽培可能。種からでも発芽しやすいため、季節問わず家庭菜園でも栽培を楽しめますよ。
プランターで野菜を育てるメリット
野菜の栽培は、地植えという方法もありますよね。しかし、プランター栽培にはプランターならではのメリットがあります。
移動が簡単
野菜を地植えしてしまうと、日当たりが悪いときや気温が低いときに場所を移動させるのが難しいですよね。
しかし、浅いプランターで栽培すれば簡単に移動できます。
- 日当たりが悪い
- 強い雨が降ってくる
- 気温が低くなる
上記のような環境では野菜が元気に育たない可能性があるので、日当たりの良い場所や室内へ移動させたほうが安心です。
肥料の管理がしやすい
浅いプランターで栽培すれば、使用する土が少なく済むため、肥料の管理がしやすいというメリットがあります。
地植えの場合、肥料を与えるときの範囲が広くなってしまいますが、プランター栽培ならプランターの中だけを管理すればよいので簡単になるんです。
ベランダ菜園に最適なプランター
最後に、ベランダ菜園におすすめのプランターをご紹介します。
- サイズ
- 素材
- 形状
上記3つのポイントで最適なプランターを解説するので、どんなプランターを用意すればよいかわからない人は要チェックです。
サイズ
ベランダ菜園の場合、あまり大きなサイズのプランターは置きたくないという人もいるでしょう。
おすすめのプランターのサイズは、以下になります。
- 横幅:20〜40cm
- 土の容量:6〜10リットル
- 深さ:10〜15cm
素材
ベランダ菜園で最適なプランターの素材は、プラスチックです。プランターには素焼きや木製などがありますが、この2種類は重さがあるので、ベランダ菜園にはあまりおすすめできません。
ベランダ菜園では、軽くて扱いやすいプラスチック製の容器を選びましょう。
形状
一般的なプランターの形状は、以下の4つがあります。
- 長方形
- 正方形
- 丸型
- ハンギングタイプ
上記のなかでベランダ菜園に最適なのは、長方形です。
長方形は幅がある代わりに奥行きが狭いため、スペースが少ないベランダ菜園にぴったり。足元に置いたりプランタースタンドに乗せたりと、いろいろな飾り方ができますよ。
まとめ
浅いプランターで栽培するなら、根を浅く広く張るタイプの植物を選びましょう。
少ない管理で育てやすく、初心者でも失敗しにくいのが以下の7種類です。
- きゅうり
- シソ
- リーフレタス
- 葉ネギ
- 水菜
- 小松菜
- ほうれん草
浅いプランターなら、移動が簡単・肥料の管理がしやすいというメリットがあります。
狭いベランダでも気軽に野菜を育てられるので、ぜひ試してみてください。
こちらの記事も読まれています➡マイクロキュウリの育て方|収穫時期や期間はどれくらい?