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【絹さや栽培】プランターで上手にたっぷり収穫する方法

絹さやは、別名「さやえんどう」とも呼ばれる、マメ科・エンドウ属の緑黄色野菜です。完熟前の未熟な状態で食べるもののことをいいます。

絹さやより少し大きいものは「スナップエンドウ(スナックエンドウ)」、なかの実の部分は「グリーンピース」と呼ばれ、どれも料理の材料やおつまみとして人気です。

今回紹介するのは、絹さやの育て方です。どうすれば、美味しい絹さやを家庭菜園でもたくさん収穫できるのかまとめましたので、参考にしてください。

絹さやのプランター栽培のコツ

菜園で地植えされることが多い絹さやですが、実はプランターでも十分栽培可能なんです。

プランター栽培する場合にはコツがあるので、2つのポイントをご紹介します。

つるあり種とつるなし種の違い

絹さやには、大きく分けて「つるあり」と「つるなし」の2種類があります。

最終的にできる実は同じですが、成長過程に大きく異なるので、違いを知っておいてください。

  つるあり つるなし
草丈 200cm以上 80cm
ネット 必須 支柱のみでOK
収穫量 多い 少ない
おすすめの栽培方法 地植え プランター

プランター栽培には、つるなし種がおすすめです。短い支柱で育てられてネットも必要ないので、ベランダなどでも気軽に栽培できますよ。

広い家庭菜園がある・収穫量を増やしたい場合には、つるあり種を選んだ方がよいでしょう。

草丈が200cmほどになるので、つるなし種と比較すると倍以上の実を収穫できること間違いなしです。

冬越しのコツ

絹さやは基本的に、秋に種まきして冬を越し、次の年の夏前に収穫します。

しかし、冬になる頃はまだ株が小さく耐寒性もないので、冬越しするさいはしっかり防寒対策をしましょう。

  • 土壌表面にワラやもみ殻を敷きつめる
  • 簡易ビニールハウスで苗を覆う
  • 時間ごとに日当たりのよい場所へプランターを移動させる

ワラや小型のビニールハウスは、園芸コーナーなどで購入できます。

冬を越えて春になるまでは、苗が枯れないように気をつけてください。

プランター向きの品種

絹さやには多くの品種がありますが、プランターで栽培するときには草丈が小さめの品種を選ぶのがおすすめです。

広い家庭菜園が用意できない人は、ここで紹介するプランター向きの品種を選ぶようにしましょう。

ホルンスナック

  • 草丈約80cm
  • 耐寒性が強く生育旺盛なので、初心者でも育てやすい
  • 実は肉厚で、甘みが強い

スジナイン

  • 草丈40〜50cm
  • 筋取り不要で、下ごしらえの手間がない
  • 実は濃い緑色で、味が濃い

絹さやの栽培時期と収穫までの流れ

絹さやの栽培時期は、秋まきで11月〜6月、春まきで3月〜6月です。

種まきや寒さ対策でコツがありますが、基本的に栽培難易度は低いので、初心者でも簡単に育てられるでしょう。

ここでは、収穫までの流れを詳しく解説します。

タネまき

絹さやの種まきは、しっかり気温が下がった頃が適期です。

あまり早い時期に種まきすると、冬になる前に苗が大きく成長し、寒さの影響を大きくうけてしまうため、注意してください。

<種まきの手順>

  1. 種を一晩水に浸けておく
  2. 育苗ポットに培養土を入れ、深さ2cmほどの穴をあける
  3. 種を穴に入れ、土をかける
  4. 日陰に置き、乾燥しないように水を与える
  5. 1週間ほどで発芽する
  6. 本葉が3〜4枚になったら、勢いのある芽を残し間引きする

植え付け

育苗ポットで発芽した苗が安定したら、プランターへ植え付けます。

<植え付け手順>

  1. プランターの底に鉢底石を敷き詰める
  2. 苦土石灰や元肥・堆肥が入った野菜用培養土を入れる
  3. 培養土に育苗ポットより一回り大きい穴を掘る
  4. 株間は30cm以上あける
  5. ポットから苗を取り出し、根鉢を少し崩してから穴にいれる
  6. 軽く土をかけ、水をたっぷり与える

寒さ対策

秋に植え付けた絹さやの苗は、冬越しのための寒さ対策が欠かせません。何も対策しないでおくと、土壌に霜がおりてしまいます。

霜柱は根を浮かせるため、春先になったときに立枯病を発症する可能性が高くなるんです。

前述したように、株元にワラやもみ殻を敷き詰めて根元を冷やさないようにしましょう。

支柱立て・ネット張り

絹さやは、小さめのつるなし種であっても草丈が80cmほどになるため、栽培には支柱が必要です。

また、ネットを使えばより多くの実を収穫できるので、スペースがあるならネットも張っておくとよいでしょう。

支柱立てとネット張りの方法はとても簡単です。支柱だけなら、植え付けしたときに苗の近くに高さ100cm以上の支柱を立てるだけ。成長にともない、絹さやが自分から絡みつくので、誘引する必要はありません。

ネットは、2本の支柱を立てた間に園芸用ネットを張るだけで完成します。ネットは、100円ショップにあるような安いものでも十分です。支柱だけで栽培するよりも長く成長するため、より多くの実を収穫できますよ。

水やり

絹さやの基本的な水やりは、土の表面が乾いてから行います。

しかし、実がつきはじめると、より多くの水分が必要になるため、水分不足による乾燥に注意しましょう。

追肥

培養土にあらかじめ入っている肥料成分は、絹さやの成長とともに消費されていきます。そのため、開花する頃から定期的に追肥することが大切です。

絹さやの追肥は、長くゆっくりと栄養を吸収できる緩効性化成肥料がおすすめ。

株の間に5gほどの量を撒いておくだけで、根が栄養を吸収します。その後、2週間を目安に追肥をしながら管理しましょう。

収穫

水やりや追肥をしっかりして無事に冬を越えられれば、初夏の6〜7月頃には絹さやの実が収穫できるサイズになります。

品種にもよりますが、サヤ部分のサイズが5〜6cmほどになり、中のマメが膨らみ始める前が収穫のタイミングです。

収穫はハサミなどで根元をカットするとよいでしょう。収穫後は、乾燥しないようにタッパーや袋にいれて冷蔵庫で管理すれば数日は食べられます。

注意する病害虫

絹さやを栽培するさいは、病害虫にも注意が必要です。

病害虫の発生は株が枯れる一つの原因になるので、予防・対策を必ず行いましょう。

絹さやに発生しやすい害虫

害虫を見つけたら、すぐに駆除するようにしてください。

害虫の多くは食害により大きな被害を与えるので、早期の行動がポイントになります。

害虫名 特徴 対策
アブラムシ ・体長約1〜4mm
・葉にストロー状の口を挿し込み、栄養分を吸い取る
葉の表面に牛乳を散布する
ヨトウムシ(夜盗虫) ・体長30〜40mmの、イモムシ
・ヨトウガの幼虫で、昼間は土壌中に潜み、夜になると葉を食べる
オルトラン水溶剤などの殺虫剤が効果的
ハモグリバエ(幼虫) ・体長約3mm
・葉のなかに潜り込み、トンネルを掘るように食べる
葉に白い線状の跡を見つけたら、ピンセットなどで取り出す

絹さやがなりやすい病気

病気の対策には、市販の薬剤のほか、栽培環境を整えることが効果的です。

病名 被害内容 対策
うどんこ病 葉の表面にうどんの粉をまいたような白い斑点ができる ・日当たり・水はけ・風通しが良い場所で栽培する
・チッ素成分が多い肥料を使わない
立枯病 葉が黄色く変色する 連作障害の一種なので、一度収穫したら3〜5年の間隔をあけて栽培する

まとめ

絹さやをプランター栽培するときは、種まきのタイミングと冬越し対策が重要です。

秋まきでは、しっかり気温が下がったタイミングで苗を植え付け、春先までは寒さ対策を徹底させましょう。

コツをつかめば、家庭菜園でも美味しい絹さやが作れます。手作りした絹さやは料理に使えば、食卓で活躍しますよ。

こちらの記事も読まれていますスナップエンドウ支柱はいつ?長さや誘引の仕方など初心者向けに解説

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