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庭を畑に!家庭菜園を楽しむための上手な庭づくり手順をまるっと解説

おうち時間がふえて、家庭菜園をはじめようと考えている人も多いのではないでしょうか?家庭菜園で作った採れたての野菜は、スーパーなどで売っている野菜と違って格別なものです。

また、自分で育てた野菜の出来に喜んだり、作業に没頭することで日々のストレスを忘れられたり、日頃の運動不足の解消にもつながります。家庭菜園を始めれば、心も体も元気になりますね。この記事では、お家の庭に畑をつくるための手順をくわしく紹介します。

家庭菜園は、ほんの少しのスペースでもはじめることができます。一緒に家庭菜園のある楽しい生活を目指しましょう。

庭に小さな畑を作る

庭に小さな畑を作る
家庭菜園をはじめようと思っても、どんな野菜を育てたらいいのか、選び方がわかりませんよね。まずは、お庭の日照時間から栽培できる野菜を考えていきましょう。

多くの野菜は日当たり、風通しの良い場所を好みます。しかし、中には半日陰で風通しが良く、涼しい場所を好む植物もあります。

また、ほうれん草やレタスは夜に光が当たる場所で育つと葉と葉の間隔が長くなって、花が咲いてしまいます。植物は、室内用や街灯などにも反応するので、日中だけでなく夜間の明かりにも注意してください。

以上をふまえて、野菜を栽培する場所の環境を調べてみましょう。

一日中日の当たる場所

ほとんどの野菜が、日当たりの良い場所を好みます。野菜を育てるには恵まれた環境と言えるでしょう。

半日程度、日が当たる場所

1日5〜6時間程度日が当たる場所であれば、小松菜やほうれん草などの栽培を十分に楽しめます。できれば午前中に日が当たる場所が良いですが、午後から日が当たる場所でも大丈夫です。

あまり日の当たらない場所

北向きのお庭など、あまり日の当たらない暗い場所でも野菜を育てられないわけではありません。ミツバやミョウガは、日陰のほうが元気よく育ちます。

そのほかにも、日が当たる場所よりは成長しにくいけれど、しっかりと食べれられるくらいに成長する野菜は多くあります。

庭の畑のレイアウトを決める

庭の畑のレイアウトを決める
次に、畑のレイアウトを決めていきましょう。野菜を育てるのに大切なのは、日当たりと風通しです。

野菜の種や苗を植えるときには十分なスペースでも、野菜がどのくらい育つのかを考えずに植えてしまうと、野菜が成長したときに混雑してしまいます。その結果、日当たりや風通しが悪くなり、野菜の生育が悪くなってしまいます。

成長していくと高さが出てくる野菜を、南側に植えてしまうと北側の野菜に日が当たらなくなり、うまく育ちません。

まずは、植えたい野菜はどのくらいの面積が必要なのか、どのくらいの高さに成長するのかを調べてみましょう。野菜の広がりや高さを調べたら、次は、植えたい野菜の「科」をみていきます。同じ「科」の野菜を同じ場所で育て続けると、連作障害が起こるからです。

面積が限られている家庭菜園で、連作にならないように野菜を作るのはなかなか難しいですが、「輪作」を取り入れることで解決できます。

「輪作」とは、畑をいくつかの区画にわけて、同じ科の植物ごとにまとめて育て、1年ずつ区画をずらして育てていく方法です。

庭が狭くて何区画にも分けられない場合は、土壌改良をしっかりと行います。野菜を育てる2週間前に苦土石灰を1㎡あたり200g撒き、しっかりと混ざるように耕します。その1週間後に、1㎡あたり堆肥4kgと化成肥料100gをいれてしっかりと耕します。

次に大切なのは、種や苗の選び方です。連作障害が起きにくい「接ぎ木苗」や「抵抗性」表示のある種を選びましょう。

畑のレイアウトのポイント

  1. 方角を確認します。
  2. 育てる野菜の候補を決めます。
  3. 野菜ごとに必要なスペースを確認してください。
  4. 畑をいくつかの区画にわけて、それぞれの区画には同じ科の野菜を育てましょう。
  5. 輪作ができない場合は、土壌改良と連作障害を予防できる苗や種を選ぶことで対策できます。

庭につくる畑の囲い

砂利が敷いてあるお庭や、芝生の張ってあるお庭の一角を家庭菜園にしたい場合は、畑と砂利の境目に囲いが必要です。ホームセンターに行くとさまざまな種類の囲いがあります。ここでは、主な囲いの種類を紹介します。

普通レンガ

普通レンガ
ナチュラルで洋風の雰囲気のある家庭菜園を作れます。レンガは、土を練って高温で焼いているので、通気性も良く畑の囲いとしても、相性がよいでしょう。

レンガは1つ100円程度、モルタルは500円くらいで購入することができます。レンガで囲いを作ってしまうと、畑を広げたいと思っても、一度作った囲いを壊さないと広げられないので、あらかじめ計画をしっかりと立ててから始めるのをおすすめします。

準備するもの

  • レンガ
  • モルタル
  • 砂利
  • コテ
  • スコップ
  • 水平器
  • ハンマー
  • ベニヤ板

作り方

  1. 畑の囲いにする部分に20~30cmの溝を掘り、踏み固めていきます。
  2. 溝の部分に砂利を敷き詰めて、溝の両脇にベニヤ板を立てます。
  3. セメントを流し込んで、1日以上乾燥させて、ベニヤ板を外します。
  4. レンガを積んでいきます。1段目は下地としっかり密着させるのを意識して、モルタルを使って、レンガを接着していきます。
  5. 2段目以降は、見える部分になるので、モルタルがはみ出さないように、レンガを接着させていきます。
  6. モルタルが乾燥したら完成です。

花壇用レンガ

花壇用レンガ
購入するホームセンターによりますが、いろいろなデザインのレンガがあります。

溝を掘って、レンガをすこし埋めるようにして囲いを作っていくことができるので、畑を広げたい場合や、場所を変えたいときは簡単に作り直せます。花壇用レンガの大きさやデザインにもよりますが、1つ200円~1000円程度で購入することができるようです。

コンクリートブロック

コンクリートブロック
コンクリートブロックは、一般的に建物や地面の基礎として隠れる部分に使うので、見た目としては、無骨な印象を受ける人もいます。価格としては、1つ100円程度で購入することができるので、花壇用レンガよりは低予算で作ることができます。

枕木

枕木を使った花壇もおしゃれでいいですよね。しかし、本物の木を使っていると虫の被害にあったり、風雨で腐食する場合もあります。

枕木のような見た目で、材質がコンクリートのものや樹脂を使った枕木もありますので、枕木を使いたいけど、害虫や腐食が気になる方はこちらを検討してみてください。

ガーデンフレーム

組み立ても簡単で、女性一人でもできます。ガーデンフレームを組み立てた後は、土を入れて、畑の完成です。

近年の家庭菜園ブームで、店舗では品切れになっている場合があります。ネットのお店でも取り扱っているようなので探してみてください。

根止めストッパー

根止めストッパーの良い点は、90度まで曲げられるので簡単に角や緩やかなカーブが作れること、ハサミで長さも調節できることです。

また、プラスチック素材なので腐食しません。根止めストッパーにもいろいろな種類がありますが、お値段も3mで1500円程度で購入できるものもあります。

庭の土を自分で入れ替える

庭の土を自分で入れ替える
野菜に必要な深さを考えていきましょう。庭を畑にするには、土の深さが20~30cm必要になってきます。

囲いの高さを20~30cmにした場合は、その中に土を入れるだけで完成となりますが、囲いの高さが低い場合は、庭の地面を掘って深さを作る必要があります。庭の土がそのまま畑として使えるのか、土の状態をチェックしましょう。

チェックの方法としては、ある程度水を含んだ土を握りしめ、土が塊になり、指で押すと簡単に崩れる状態であれば、牛ふん堆肥と腐葉土をまぜるだけで畑にできます。

土を握りしめて、塊になったまま、指で押しても崩れない粘土のような土であれば、通気性や排水性を高めるため、川砂やパーライトを施す必要があります。逆に、土を握っても全く塊にならずにサラサラしている土では、保水性を高めるため、バーミキュライトや赤玉土を加えていく必要があります。

準備するもの

  • 除草ガマ
  • ホー
  • レーキ
  • 園芸はさみ
  • スコップ
  • クワ

庭を家庭菜園にする基本的な手順

  1. ホーやカマなどを使って、全面的に雑草を取り除いていきます。
  2. 小石や落ち葉などはできるだけ取り除きます。
  3. 土の表面にコケが生えている場合は、レーキなどで削り取っていきます。
  4. 近くに木などがある場合は、菜園の日当たりを確保するために、枝などを切っておきます。
  5. スコップを30cmくらいの深さまで粗く土を掘り起こします。
  6. 土を掘り起こして、根っこなどが出てきたら必ず取り除いていきます。
  7. フルイを使って、土をさらさらにしていきます。
  8. 1㎡あたり100~200gの苦土石灰を全体にまき、クワで耕し、土の酸度を調整します。
  9. 1週間後、1㎡あたり堆肥2kgと腐葉土2kg、化成肥料100~200gをまき、クワで耕します。
  10. 土を平らにならします。

庭の土を入れ替えるための費用

庭の土を入れ替えるための費用
植物がうまく育つように土を入れ替えていくには、1㎡堆肥2kg、腐葉土2kgを加えていく必要があります。培養土でもかまいませんが、面積が広い場合は堆肥と腐葉土を使ったほうが、価格が抑えられます。

土の状態が粘土質だった場合は、1㎡に堆肥4kgとパーライト5ℓを加えていきます。逆に、土がサラサラだった場合は、1㎡堆肥4kgとバーミキュライト5ℓを加えていきます。

ここでは、使う資材のだいたいの費用の目安を計算しています。

牛ふん堆肥と腐葉土を使う場合の1㎡あたりの費用目安

牛ふん堆肥2kg(約5ℓ)500円+腐葉土2kg(約10ℓ)300円=800円

牛ふん堆肥とパーライトを使う場合の1㎡あたりの費用目安

牛ふん堆肥4kg(10ℓ)1000円+パーライト5ℓ500円=1500円

牛ふん堆肥とバーミキュライトを使う場合の1㎡あたりの費用目安

牛ふん堆肥4kg(10ℓ)1000円+バーミキュライト5ℓ200円=1200円

業者に依頼して庭に畑を作る

業者に依頼して庭に畑を作る
早く家庭菜園を始めたい人や畑にしようとしている面積が広い場合には、業者に依頼して畑を作る方法があります。まずは、業者を探すことになりますが、畑を作るので「造園業者」に依頼することになります。

造園業者が見つかったら、無料で見積もりをもらいます。また、ハウスメーカーにも庭の土の入れ替えを依頼できるようですが、一般的に費用が高くなってしまうようなので、見積もりをもらって比較してみましょう。

だいたい3~5件くらいの業者に依頼することで、相場を把握できるかと思います。

次に、土の入れ替えに必要な作業工程がすべて含まれているかを確認してください。

土の入れ替えに必要な作業工程

  • 土の入れ替え
  • ゴミの処理
  • 運搬等
  • 雑草処理

見積もりをとった後、不明な点がある場合は必ず業者に質問しておきましょう。作業が終わってからだと、追加で料金がかかってしまう場合や、思っていたような畑にならずにお金を支払うすることになる可能性があるからです。

また、土の入れ替え作業後もサービスがあるかどうか確認しましょう。土の入れ替え作業が終わって、土を掘り返してみたら、土が畑に適した状態ではなかった場合でも対応してくれない業者もあるからです。

少しでも費用を抑えたいという方は、自分で雑草を抜くことや、入れ替える土を安い値段で仕入れておくことなど、自分でできる作業をやることで費用を抑えられます。

まとめ

今回は、庭のどこに家庭菜園を作ればいいのか、野菜を栽培するときのレイアウトの仕方、畑の囲いの選び方。自分で畑の土を入れ替える方法や、業者へ依頼するときの注意点もくわしく紹介しました。

ほんのちょっとのスペースがあるなら、家庭菜園は始められます。

どこに何を植えるか考えるだけでもワクワクしてきますよね。家庭菜園は、元気のもとです。みなさんもぜひ、家庭菜園のある生活を楽しんでみてください。

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